団塊世代
団塊世代は第一次ベビーブーム時代の1947年から1949年に生まれた世代を指します。
堺屋太一氏の小説「団塊の世代」に由来しています。
その人口の多さから良くも悪くも日本社会に大きな影響を及ぼしています。
団塊世代の特徴
団塊世代の時代背景
特筆すべきは何といってもその人口の多さです。
1947年から1949年の3年間の合計は約806万人にのぼります。
その人数の多さから、同世代間での激しい競争がありました。
大学進学率は15〜20%程度であり、大半の高校卒業生は就職しました。また、中学卒業後すぐに就職する者も多くいました。
経済的に貧しい時代で、裕福な家庭以外は地元の国公立大学進学を望む傾向が強く、国公立大学の競争率は高いものでした。
また女性の場合は、「女に学問はいらない」という考え方が残っており、学力が高く経済的に余裕があっても、進学する人は少数派でした。
学生運動が盛んだったものの、保守派が多いと言われています。
団塊世代ではそれまで多かったお見合い結婚から恋愛結婚をする人が増えたことも特徴的です。
そして、団塊世代から核家族の志向が強まったといえるでしょう。
いわゆる仕事人間で、家庭をかえりみない男性も多いです。
仕事では年功序列、終身雇用の考え方が一般的で、会社では上下関係や忠誠心を優先する傾向にあります。
また、団塊世代の女性は他世代よりも専業主婦がダントツで多いです。
「女性は家を守る」といった保守的な考え方がうかがえる一方、そうしたライフスタイルを維持できた最後の世代といえます。
団塊世代の文化
団塊世代は固定観念に縛られている事が多く、ステレオタイプである人が非常に多いです。
勤勉、仕事中毒、集団主義的など、海外から見た日本人のイメージを体現している世代です。
団塊世代は、新しい日本を作ってきた世代、重要な働き手だった世代、日本の消費を支えてきた世代であり、そのことに対する強い自負があります。
ビートルズやグループサウンズの影響を受け、音楽好きの人が多いです。
フォークソングの影響も受け、当時の街はギターを持った若者で溢れかえりました。
団塊世代の性格
- ・自分へのこだわりがある
- ・付和雷同しやすい
- ・倹約家
- ・リスクを嫌う
- ・時代や経済をけん引してきたという自負がある
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