ゆとり世代のはっきりした定義・範囲は決まっておらず、ゆとり教育を受けた世代ということで言えば、おおよそ1987年から2004年に生まれた世代を指します。
ゆとり世代は兄弟が少なく、一人っ子が多いという少子化世代です。
子供が少なく、小中学校のクラス数の減少、学校の統廃合が進みました。
ゆとり世代は幼少期にバブルが崩壊、もしくは崩壊後に生まれました。
そして、「失われた20年」とも言われる長いデフレ不況の中で育ち、好景気をほとんど知らない世代です。
そもそも景気がいいという感覚がわからない人が多いといわれています。
また、日常的にリストラや倒産のニュースに接し、安くて質のいいものがいいとされるコスパ意識の中で育ってきました。
そのため、高望みせず、堅実で安定した生活を求める傾向があります。
消費スタイルにおいては、流行よりも自分らしさ、見栄よりも実用性に価値が置かれています。
そのような姿勢がドライであるとされ、「さとり世代」とも呼ばれています。
就職においても、不況の上にリーマン・ショックが重なり、厳しい状況が続きました。
不況という現実の中、一部の女性にとって、もはや実現は難しい専業主婦が憧れとなっています。
週休二日で育ち、土日は休むのが当たり前な世代です。
ゆとり教育のイメージから、社会常識やコミュニケーション能力が劣るのではという懸念の声もあり、ゆとり世代をうまく育成させるためのマニュアルなどが多数登場しています。
しかし、ゆとり世代の新入社員のコミュニケーション能力は総じて高く、むしろ他の世代よりもしっかりした者が多いとも言われ、ゆとり世代への心配は杞憂ではないかという声もあります。
いずれにせよ、ゆとり世代の真価が問われるのはこれからです。
ゆとり世代は、IT社会の急速な発展と普及の中で成長した世代で、幼少期からポケットベルやPHS、携帯電話、パソコンが身の回りにあふれ、インターネットやパソコンを小学校の授業から当たり前のように使っていました。
メールに始まり、mixi、twitter、Facebook、LINEに代表されるソーシャルネットワークがコミュニケーションツールとして完全に定着し、通信端末の所持が不可欠な世代です。
娯楽や音楽については、趣向、ジャンルの多様化、メディアやインターネットの発達(デジタル・ダウンロードなど)などの影響もあり多彩な影響を受けています。
したがって、かつてのような大ヒット、大流行は起こりにくくなっています。
・上下関係に対する意識が希薄
・高望みをしない
・個人を大切にする
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