団塊ジュニア世代とは、1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)までのベビーブームに生まれた世代のことです。
第二次ベビーブーム世代とも呼ばれます(第一次ベビーブームは団塊世代)。
団塊ジュニアは毎年200万人以上生まれた世代であり、世代人口は団塊世代に次ぐ多さです。
「団塊ジュニア」とはいうものの、団塊世代の子供世代は1970年代後半にあたります。
また、就職難に遭遇した「氷河期世代」でもあります。
団塊ジュニア世代の象徴的存在である国民的アイドルから「SMAP世代」と呼ばれることもあります。
photo credit: SMAP - WOOL (J-POP 365 - 6.19.2012 - DAY 273) via photopin (license)
高度経済成長が終わり、「安定成長」に移行する時期に生まれました。
小学生時代は上の世代(バブル世代)の校内暴力が深刻化していた時期で、学校では管理教育の締めつけが強まり、いじめや不登校が社会問題となっていました。
人口が多いため、子供の頃より、受験戦争と呼ばれる激しい競争がありました。
大学入試においては、「入りたい大学より入れる大学」、「現役は偶然、一浪は当然、二浪は平然(一浪は常識、二浪は普通とも)」などといわれました。
そのうえ、就職氷河期に遭遇し、「貧乏くじ世代」「不運の世代」とも呼ばれています。
就職活動に失敗し、フリーターや派遣労働者となった人も多く、ワーキングプアの状態にある人もいます。
不安定な身分という理由からパラサイトシングルを長く続ける人も多いです。
格差の広がりがあるのも特徴です。
収入が安定しなかったり将来が不安という理由から結婚しなかったり、結婚しても子どもを作るのを躊躇したりして、子どもをあまり産まない人が多くいます。
そのため、未婚率も高まり、晩婚化、出産の高齢化なども起こり、世代人口が多いにもかかわらず、出生率の低下とそれによる少子化が進んでいます。
団塊世代に次ぐ人口を有する団塊ジュニアは、団塊世代に並ぶ有望な消費者層として注目されましたが、正社員であっても低賃金、サービス残業の増加、可処分所得の低下などの要因から、バブル世代のような消費の牽引役とはなりませんでした。
団塊ジュニア世代は、バブル崩壊など色々な状況に直面してきたため、人によって様々な経験をしています。
団塊ジュニア世代は自分の部屋があり、自分のテレビ、ラジカセ、ミニコンポ、電話などを持っている人も多くいました。
ファストフードやコンビニなども普及し、家族と一緒に暮らしていても1人で食事を摂る若者が増えていき、家族の形も変わり始めました。
団塊ジュニア世代は、1980年代のアニメ、漫画、コンピューターゲームといった文化の中で育ちました。
小学校入学の時期に当たる1980年(昭和55年)頃にはガンプラの大ブームが起こり、小学校時代にはキン消し、チョロQなどが流行し、中学時代に当たる1980年代中盤にはファミコンと夕やけニャンニャンの大ブームが起こりました。
したがって、コアなガンダムファンやゲーム好きが多いのも特徴のひとつです。
1980年代後半の中学から高校時代にかけてはバブル景気の最中でしたが、就職する頃には不景気になっていました。
「2児の親、夫が働き、妻は家を守る専業主婦」という家族像への憧れを持っています。
しかし、停滞した経済状況などから、そういった家庭を実現することには困難を伴う状況となっています。
将来に対する不安を感じている人が多く、消費には消極的で、財布の紐の固い世代です。
ブランド志向は弱く、「無印良品」「ユニクロ」などが支持を集めました。
・現状に対する不満や無力感を抱えている
・自分らしく生きたい
・女性のキャリアアップ志向が強い
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