氷河期世代とは、大学卒業時に就職氷河期であった1970年度から1982年度に生まれた人々を指す言葉です。
また、団塊ジュニア世代、ポスト団塊ジュニア世代と重なります。
氷河期世代は、安定した職に就けずに派遣労働やフリーターを経験していることが多いのが特徴です。
職の不安定さから結婚や出産をしていない割合が多いため、氷河期世代の子どもは、世代人口が少ない世代となっています。
そして、20代の出産率が減り、30代の出産率が高めです。
無事に就職できた人でも将来を不安視している人が多く存在します。
若者の車離れやアルコール離れが叫ばれるなど、消費に消極的で、可処分所得の多くを預貯金に回しています。
そのため、なかでも1980年代前半生まれは、「嫌消費世代」とも呼ばれています。
これは給与所得の減少傾向や年金・保険料の値上げに伴い可処分所得が減少していることも関係し、それに見合った生活をしようとしているからとも言えます。
就職活動が長期化するうちに引きこもり状態になってしまい、生活を親の年金に依存するパラサイト・シングルも問題となっています。
日本では、就職氷河期が終わり、雇用情勢が改善されても、就職氷河期終了後の新卒に恩恵がいきやすく、就職氷河期世代は就職で不利な状況におかれ続けるという構造があります。
したがって、新卒の段階で就職できなかった若者やリストラされた中高年労働者の多くは、たとえ就職氷河期が終わっても安定した仕事にありつくことが困難な状況にあります。
これらのことから氷河期世代は、「失われた世代(ロストジェネレーション)」とも呼ばれています。
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